訪問看護ステーション 地域に根差した「あんしんケア」| は~とふる多摩センター
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★コラム

2026

5/05

なぜ精神科訪問看護の対応をするのか

こんにちは。
訪問看護ステーションは~とふる多摩センターです。

最近事業所では、先日入職したばかりのスタッフ2名が、『精神科訪問看護』のオンライン研修を受講しています。所定の研修を受講することで、その看護師は精神科訪問看護の現場に赴くことが出来るようになります。それぞれ、一日も早く戦力として事業所に貢献したいという一心で、画面に向かってひとつひとつのカリキュラムをこなしてくれている横顔に、頼もしさと同時に強い期待をも感じます。

実は、は~とふる多摩センターは、これまでも、そしてこれからも、精神科に特化した訪問看護ステーションというわけではありません。

私たちは2024年の9月に精神科訪問看護に対応できるよう届出を行いました。しかしれは新しいことを始めたというより、「現場で起きていたことに、事業所の建付けを追いつかせた」という感覚に近いものです。

当ステーションは開設当初から、常に「やさしい看護」「ていねいな看護」を掲げてきました。

その結果として、お気持ちの不安が強い方、メンタル面の揺らぎやすい方、いわゆる精神的な不調を抱えた方々の対応依頼をいただく機会は多く、精神疾患の確定診断が無い方であっても、そのお気持ちに向き合う場面は、決して特別なことではなく、日常でした。また、ご本人様を支える周囲のご家族様が精神的な課題を抱えている…そのような状況も、私たちは幾度となく経験してきました。届け出上の精神科訪問看護ではなくとも、ひとりの支援者として「目の前にいる方々をどう支えるか」という一点で、私たちは試行錯誤を続けてきました。

そうした中で、先生やケアマネジャー様ほか、他職種の方々から、「自立支援医療」の対象となるケースへの対応について問われるようになりました。アルツハイマー型認知症をはじめ、精神科訪問看護としての関与が求められる場面は、確実に増えてきています。

そのとき、私たちはひとつの判断を迫られました。これまで関わってきたご利用者様の中には、明らかに精神的な支援が必要な方がいる。経済的課題も加わり「自立支援医療」の社会資源が必要な方々もいる。しかし当事業所の都合を理由に、それが実現しないとしたら…それは本当に利用者利益にかなうのか…。

私たちの答えは、はっきりしていました。
「それは違う」というものです。

もちろん、精神科訪問看護対応を届出た後からは、個々の介入に必要な知識を新たに獲得し、それを活かしながら経験を積む中で、効果的に対応できる範囲を拡げてきたつもりです。

ただし、ひとつだけ明確にしておきたいことがあります。
精神科訪問看護と定義されるケアであるなしに関わらず、私たちの看護の本質は何ひとつ変わっていません。

もともと大切にしてきたのは、「傾聴」「誠実な向き合い」です。

相手の言葉に耳を傾け、その方の生活の中で何が起きているのかを理解しようとすること。それは、身体の看護であっても、精神の看護であっても、根幹の部分では完全一致する考え方です。

精神科訪問看護を「後から始めた」のではなく、これまで現場でずっと積み重ねてきた実践に、精神科訪問看護という制度を沿い伴わせた。私たちはそのようなイメージで捉えています。

地域で生活する方々を支えるという意味において、「身体」と「精神」を切り分けることはできません。だからこそ私たちは、訪問看護ステーションとして、精神科という領域にも責任を持って関わる選択をしました。

結局のところ、向き合うのは「人」であり、その人の「生活」です。この原点だけは、これからも変わることはありません。

 

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